国鉄・153系急行電車
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153系は、80系で運用された準急”東海”、”比叡” の置替用として'58年にデビューした新性能中距離 電車であり、”東海形”とも呼ばれた。パノラミック・ ウィンドウを配した正面貫通型先頭車にユニット窓、 限界一杯に広げた車体幅と、今日に至るまでの 急行型車両の基本構造を築いたのが特徴である。 新幹線開業後は運用の主力は山陽線に移り、'70年 頃は下関行”ながと”、三原行”とも”、宇野行”鷲羽” に活躍していたのが想い出される。 '72年3月の新幹線岡山開業時に京阪神間新快速 (ブルーライナー)に投入され、京阪間29分の俊足を 誇った頃が最後の花であっただろう。 その後はL特急増発中心のダイヤへの移行や老朽化 と相まってローカル快速運用へと転用され、'83年3月 を最後に廃車となった。 |