熊本市交通局−8200形
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我が国初のVVVFインバータ制御車両として熊本市交通局 8200形が登場してから40年以上が経過した。 VVVFインバータの開発は'70年代から始まっていたが、半導 体の技術革新とマイコン制御技術の向上に伴って実用化が 可能となった。当時ヨーロッパで採用されていた電流形イン バータに対し、高速サイリスタを用いて制御応答の早い電圧 形インバータを適用し、その後地下鉄や郊外電車を始め、 新幹線や機関車までこの方式が広く普及する基礎を築いた。 8200形は「緑と木の熊本」をイメージした明るい塗色と、転換 クロスシートやインバータ制御方式を用いた軽快な乗り心地 を有し、連結運転も可能で、連結部への乗客の進入を検知 する光電スイッチが設けられていたが、営業運転では2両 運転を実施する機会は無かったものと思われる。 市民の公募により8201号車には「しらかわ」、8202号車には 「火の国」の愛称が付けられ、運行開始日にはテープカットと 共に、募集した親子連れを満載した記念車が市内を走った。 |