国鉄・EF70形 交流電気機関車
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EF70形ELは北陸線の田村〜糸魚川間専用の60Hz用 交流機で、客貨両用で活躍した。また、大容量シリコン (ダイオード)整流器を初めて採用した機種であった。 交流機としては初の6軸F型機であり、大容量のため 変圧器タップ制御は高圧側タップを採用し、ダイオード 方式なのでタップ間連続位相制御は出来ず、言わば 直流機の抵抗制御の様な進段制御となった。 従い、以前の交流機が水銀整流器の格子制御で実現 した様な高い粘着性能は発揮出来ない方式であった。 水銀整流器とサイリスタ整流器との端境期に誕生した 中途半端な機種であり、後に登場した交直両用のEF81 形の進出で余剰気味となった。一部は鹿児島線に転出 したものの、JR各社には引き継がれず短命に終わった。 |